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ハッカには、油脂分をよく分解する性質があって肌や髪をさっぱりさせ、さらに殺菌効果もあるので、ヨーロッパでは古くからシャンプーやせっけんの材料として使われていました。トニックシャンプーはこの特性を生かしたものです。ハッカはまた、脂性の髪用のリンスとしても使われ、乙女たちの“サラサラヘア”願望に応えていました。
入浴剤としても、ハッカは人気を集めました。爽やかな香りが楽しめるだけでなく、気分を鎮めてリラックスさせ、安眠を誘う・・・そんな薬効もあったからです。湯上がりにハッカのコロンをつければ、リフレッシュは完璧だったでしょう。16世紀以前、ヨーロッパの宴会では、寝室にハッカをばらまく習慣があったとか。よくくつろいでぐっすり眠れるようにという、イキな心遣いだったのですね。 | |
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